GREAT STARSについて

GREAT STARSとは?

GREAT STARS(グレートスターズ、GS)は、自らがサッカーフィギュアのコレクションをしたいがために、こだわりのサッカーフィギュアとは何か!?を追求し、企画したサッカーフィギュアブランド(シリーズ名)となります。

サッカーフィギュアの商品企画化は、熱狂的コレクターであった私たちの悲願でした。「もし自分たちでサッカーフィギュアを作れたら、こんな風にしたい!」、「あんな風にファンの方々に喜んでいただきたい」そんな想いをカタチにしました。

GREAT STARSの商品化に至る経緯については後述しますが、メーカーらしからぬ表現など多々あるかと思いますが、できる限りありのままの姿を自分たちの言葉で語ることによって、商品の良さだけではなく、そこにまつわるエピソードなどが皆さまに伝わり、一人でも多くの方に共感をいただけたら本望です。

コリンシアンとの運命の出会い

思い返せば、コレと出会ってしまったのが全ての始まりでした。当時を覚えてらっしゃる方もいると思いますが、2002年の日韓ワールドカップの際に、コカコーラのオマケとして付いていたものです。(画像に写っているミニチュアーズという5cm弱サイズのシリーズです。)

友人が買って騒いでいたのを尻目に、私の第一印象は、紛れもなく「しょぼい」でした。今考えると凄いラインナップですが、全然似てない(画像の稲本選手とか酷くないです!?)し、少なくとも自分には刺さらず、もう目にすることもないだろうと思っていました。

ですが、その数日後、たまたまサッカー雑誌を立ち読みしていたときに知ってしまったのです・・・。このコリンシアンというサッカーフィギュアには、PROSTARS(プロスターズ)という7cmサイズの別シリーズがあって、既にバルデラマやストイコビッチが商品化されていることを。しかも、まあまあ似ている。フットサークルというサッカーグッズショップの雑誌広告を見つけてしまった私は、瞬時に決意しました。「週末、大阪に飛ぶしかない!」と。

数日後、心斎橋のフットサークルで無事にお目当て(画像は初めて買ったバルデラマです。)をゲットしたのはもちろん、そこで見た光景は今も忘れることができません。2メートル以上もあるガラスケースに、何段にも渡って2000体近くあろうPROSTARSがびっしり、ずらーっと並んでいます。これに完全にトドメを刺されてしまいました。同じ人、沢山いたかと思います。

コリンシアンのPROSTARSの魅力を一言で語るなら、どこか愛嬌があってリアルすぎない絶妙なテイストでしょうか。図らずしも、この緩さこそが魅力の秘訣で、2頭身のサイズ感にとてもマッチしており、実は最高なバランスのもと設計されていたりして…と、妄想してしまうような素晴らしさです。リアル系フィギュアにはない魅力が、この手のひらサイズには凝縮されています。

※コリンシアンをご存じない方は、Wikipediaをご覧ください。


コレクターと言う名の泥沼でのご縁

それからというもの、コリンシアンに身を捧げる勢いで散財していく訳ですが、周囲を見渡しても、この熱狂を分かち合える人が居ません。正直、いい歳の大人が、フィギュアなんぞにハマってしまって、恥ずかしくて人に言えない感じさえありました。ここ数年、グッズと言えばフィギュアが当たり前の時代になりましたが、当時はまだ今ほどではなかったと記憶しています。

そして、あるとき、また出会ってしまったのです。当時、リペイントといって、好きな選手のフィギュアを自分で塗り替えて、それをホームページで公開する。そんなコアな楽しみ方があることを知り、とても衝撃でした。神業レベルで選手のユニフォームやシューズを再現している人もいました。(未だにもう一度見たいと思うのですが、今となっては叶いません。)

ついにはコレクターにとどまらず、自身もリペインターの道に足を踏み入れます。そこで公開したリペイント作品(画像のもの)に他県のコレクターから反応が!この時のリペイントを通じたご縁が全てでした。その一人がGREAT STARSのきっかけをくれた親友です。このときのご縁がなければGREAT STARSは存在しておらず、これこそ20年近いご縁による賜です。リペインターの集いもZOOM飲み会で再会を果たすなど、今も続いています。

全てはコリンシアンのサッカーフィギュア収集という泥沼のおかげです。

コリンシアンの終焉とコレクターの挫折

出会いがあれば、別れがあります。2007年か2008年頃、ついにこのときが来てしまいます。コリンシアン社から正式なアナウンスがなされ、「熟考した結果、PROSTARSの更なるリリースは見通しが立てられない」ことが告げられました。

正直、このアナウンスはこたえました。PROSTARSコレクターにとって、これ以上ショッキングなことはありません。死刑宣告に等しいです。もう新しいものが発売されなければ、コレクションを続けることができません。なんだかんだ言って、たまに発売してくれたりして・・・と淡い期待を抱きましたが、その気配すらなく本当に終わってしまいました。

原因は様々あったと思いますが、当時何となく、そんな雰囲気が漂っていました。大量に商品がリリースされ、ラインナップの使い回しやペイントの質の低下が散見され、コレクター界隈でも心配する声が出たり、大御所コレクターさんたちが離れていくのを耳にしていました。

その後も5cm弱サイズのミニチュアーズは、リリースが続けられましたが、私たちのコレクターライフは一旦、ここで終わりました。リペイントも、その集いも次第に消滅し、コレクター卒業です。良い意味で解き放たれました。

その後、ミニチュアーズのシリーズ展開については、コリンシアン社から別の会社に移ったことを確認しています。コリンシアン社自体は、それから間もなくして会社を閉じました。

どうすることも出来ないまま、それでもなお、諦めが付かないでいるのを感じていました。

GREAT STARS商品化への挑戦

当時、もう完全にコリンシアン復活が断たれたとなっては、「だったら自分が作るしかない」と発作的に妄想を抱くようになりました。そうなると、会社を辞めて、起業して、サッカーフィギュアを自分で作れるだろうか!?

とてもじゃありませんが、想いだけで、実績も経験もスキルも資金も無い人間には到底無理なハナシ。それでも諦めが悪い性分で、とりあえず可能性を模索するために方々を当たりますが、実現の目処は皆無。

今思うと恐ろしいことに、具体的な進展が何もないまま、気がつくと勢いで会社を辞めていました。それから数年は家族を養うことに負われ、サッカーフィギュアどころではなくなり、興味も薄れ、執着も無くなりつつあったのですが、2020年のコロナ禍を機に、当時のコレクター繋がりの親友と意気投合し、今しかないのでは!?という奇跡的な急展開が訪れたのです。

気がつくと、独立してからのグッズづくりの多少の経験値に加え、親友に至ってはフィギュアに関するノウハウを身につけていたことが決め手となり、サッカーフィギュア企画にチャレンジするに至りました。

それからというもの、色々な検討を重ね、私たちの中で止まっていたPROSTARSを自分たちの手で復刻させたい、なんならそれ以上のものを作ってみたいということからGREAT STARSが生まれました。ネーミングについては、今もなお変わらないコリンシアンへのリスペクトとPROSTSRS復刻への願いから、STARSだけは踏襲したいと考え、1ヶ月ほど考え抜いて決定しました。

私たちを魅了してやまなかったコリンシアンは大きな目標であり、あまりにも大きな壁ですが、まずは一歩ずつ、私たちがコレクションし始めた頃のワクワクする気持ちを最大限に込め、ここ数年、Jリーグやサッカーに興味を持ち始めた方々にも、当時、私たちと同じようにPROSTARSを集めていた方々にも手に取っていただけるような、最高に素晴らしいサッカーフィギュアを作っていきたいと考えています。

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